マタニティルネッサンス2007
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大阪会場
全国5箇所で開催されたマタニティルネッサンス2007。
第4回目となる大阪会場には性別・年齢を問わず妊娠・出産に対する高い意識をお持ちの方が来場していました。パパの育児・家事シェアが日本の未来を変える!」というスローガンのもとに、メインステージでは少子化対策担当大臣・上川陽子先生、地元大阪選出の衆議院議員・中山泰秀先生の特別講演をはじめ、医療現場の現役ドクターによるパネルディスカッションなどが行われました。パパの育児・家事シェアのヒントが盛りだくさんの密度の濃い時間となりました。
 
子育て家族が社会の主人公
特別講演「少子化対策について」内閣府特命担当大臣(少子化対策、男女共同参画)上川陽子先生
来場者に少子化対策に関する資料が配布され、現在、政府が取り組んでいる少子化対策について、上川大臣自ら詳しくご説明くださいました。
 
「子どもと家族を応援する日本」重点戦略
現在政府では、多岐にわたる少子化に関する具体的施策の検証作業を行っており、それを踏まえ「子どもと家族を応援する日本」重点戦略を今年中にまとめる予定とのこと。
「子どもと家族を応援する日本」重点戦略とは、関係閣僚、有識者、労使代表などで構成され、4分科会からなり、「基本戦略」では財源を含む経済支援のあり方を検討し、「働き方の改革」では子育てしながら働ける環境づくりを提唱、若者の自立支援策を示し、「地域・家族の再生」では児童虐待対策も含め母子家庭など困難な状況にある子どもを地域で支える対策を検討し、「点検・評価」では政府・地方自治体の従来の取り組みの点検、見直しにあたる戦略。講演では、上川大臣が噛み砕いた分かりやすい言葉で説明してくださいました。
モネ展でのエピソード
大臣は夏休み中に出かけたモネ展で、非常に残念な光景を目にされたそうです。展覧会は2時間待ちの長蛇の列。順番を待つ人の中には、小さなお子さんを抱えた家族、障害を持つ方なども見られたそうです。あきらめて列をかき分けて出口を探すお子さん連れの家族を見た時、思わず「優先的に入れてあげてください!」と叫びそうになるのを堪えながら、小さなお子さん、障害を持つ方を普通の大人と同じように並ばせてしまう社会の風潮も改革しなくてはならないと強く感じられたそうです。
大臣は最後に「大臣室のドアは常にオープンです。いつでも大臣室にいらしてください」と講演を締めくくられました。
 
・大臣の話しを聞けて政府の対策がよく理解出来てよかったです。
・展覧会のエピソードもそうですが、パパ育児休暇を取れるような、思いやりのある社会の風潮
 になるよう期待しています。
すべてのご夫婦共通の秘訣があるとしたら、それは愛
特別講演「現役子育てパパ議員の-育児・家事シェアを成功させる秘訣-」衆議院議員 中山泰秀先生
24時間をどのように分担しても、夫婦が互いに100%満足できるシェアの秘訣はないのでは?とした上で、では不満を解消する秘訣があるとしたら、それは夫婦間、子供に対する愛情以外にないとお話された中山先生。
政治の現場においては、大手新聞社のトップ、政治派閥のトップですら、正常分娩の保険適用がないことを知らない現状を踏まえ、子育て家族・庶民の目線から、少子化対策や庶民の暮らしに密着した様々な具体的施策を国会で提起していきたいと強調されました。
 
・若い世代の政治家の活躍を期待しています。
・政治家にはプロはいないという中山先生の言葉の通り、庶民の感覚を持ち続けて、政治を庶民の
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パネルディスカッション「パパの育児・家事シェア」
「実体験から学んだパパの育児参加について」
パネルディスカッションのコーディネーターは日本誕生学協会の佐竹さんです。第一部は、産婦人科ドクター主導のビッグイベント「マタニティ・カーニバル」の発起人である「9人のサムラ医」から、3名のドクターがご出演くださいました。産婦人科ドクターとしての取り組みはもちろん、孫育て中の竹村先生、子育てが終わった久松先生、子育て真っ最中の北野先生、三者三様の子育て論を、反省も交えながら包み隠さず披露してくださいました。
   
キタノ病院 院長 北野宏幸先生   小阪産病院 理事長 竹村秀雄先生
「よく来てくれたね、ありがとうの気持ちを大切に」 「育児は育自、共に成長する」
北野先生は、分娩を終えたお母さん、立ち会ったお父さんにこの言葉を掛けて握手されるそうです。
子供の成長する力と共に成長していく育自について。
久松病院 院長 久松正典先生   365日24時間体制でお母さんと赤ちゃんの安全を守る多忙な産婦人科ドクター。少ない時間の中で、精一杯子育てに参加してこられた先生方のお言葉には、大変な重みがありました。仕事が忙しいパパ、時間ではなく接し方を見直してみてはいかがでしょうか?
「謝ることから学んだ子どもとの接し方」
お子さんの肩を抱きながら膝を折り、お子さんの目線で謝ったとき、初めて理解をしてもらえたというエピソード。
 
・マタニティ・フラ、興味があります。是非やってみたいです。
・お子さんへの中学入学のお祝いは包丁だという久松先生のエピソード、
 うちも三世代で暮らしていますので見習いたいと思いました。
パネルディスカッション「パパの育児・家事シェア」
家庭で実践できる少子化対策、「共感力!」
第一部に引き続き、パネルディスカッションのコーディネーターは日本誕生学協会の佐竹さんです。第二部は、大阪近郊で活躍される現役子育て中の4名の産婦人科ドクターにご出演いただきました。産婦人科ドクターという激務の中で、どのように育児・家事をシェアされているのか、現在進行形のお話を披露してくださいました。
 
ゆきこ&ようこレディースクリニック 院長 岡本由記子先生   岡本産婦人科 院長 岡本吉明先生
「小さい家なので自然と家族がコミュニケーション」 「気付いてあげる共感力」
夫は常に「ふーん…」それでも懲りずに話しかけて。
ちょっとした気遣いと気付きがあれば、家事シェアは難しくない。
小川産婦人科 副院長 小川誠司先生   医療法人社団サンタクルス 理事長 吉田昌弘先生
「子供の話で満足のいくコミュニケーションを」 「メールでもいいからコミュニケーションを」
子供の話題は間違いなく共通の関心事。
産院でお子さんが宿題に励むことも?!
産婦人科ドクターで、お母さんでもある由記子先生のお話には、育児・家事シェアのヒントがたくさん詰められていました。家族が常に顔を付き合わせるような家のレイアウト、パパに家事をお願いする際のコツ、是非皆さんもご参考ください。
 
・吉田先生のところで出産された阪神タイガースの選手のエピソード、ドラマみたいですね。
 いいお話でした。
・パパが家事・育児を手伝ってくれるかどうかも、女性の持って行き方次第ですね。
 由記子先生を見習います。
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